福井県福井市出身の洋画家、松井ヨシアキさん(76)の個展が12月6日、同市の西武福井店で始まった。パリの街角や地元福井の風景を描いた新作35点が並ぶ。19日まで。
3年ぶりの開催で、今回で8回目。松井さんは新型コロナウイルス流行前、年間3カ月ほどパリに滞在していた。パリのカフェやレストランを描き、絵の具に大理石の粉を混ぜて厚塗りしているのが特徴。「カフェ・ド・フロール」は、優雅なひとときを過ごす人々の様子を重厚な色づかいで仕上げている。
このほか、福井城址(じょうし)や街中を走る福井鉄道の車両をテーマにした油絵も展示。「福井城址と福井市街」は、ニードルを用いて石垣に細かな線を引き印象的。ピエロが楽しげに楽器を演奏する様子を描いた作品もある。