ずらりと並んだ寒ブリ=金沢市中央卸売市場

ずらりと並んだ寒ブリ=金沢市中央卸売市場

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十数年「ブリ」豊漁 石川県内2750本水揚げ 今季最多

北國新聞(2023年12月9日)

 能登町沖で8日、今季最多となる寒ブリ約2750本が水揚げされ、石川県内の市場に運ばれた。県漁協能都支所(能登町)によると、2千本を超えるのは十数年ぶり。全国区の知名度を誇る氷見市の氷見魚市場にも1220本が運び込まれたが、今季は氷見より多く水揚げする日が目立ち、石川の漁業関係者は「豊漁とともに石川のブリの価値も上がればいい」と期待を込めた。

 11月14日は能登町で480本、氷見市で500本と富山の水揚げが多かった。ただ12月に入ると1日は能登町1711本に対し、氷見市487本など、石川が上回る日が出ている。

 いしかわ四季のさかなPR推進協議会によると、これまで能登の定置網漁業者の中には、高値で取引される氷見へブリを下ろす業者もいたが、県漁協が昨年から認定する「天然能登寒ぶり」の最高級ブランド「煌(きらめき)」の登場など、石川でも値が付くようになり、流通量が増えてきている。

 能登町沖で8日に水揚げされたブリは10キロ前後が多く、一番の大物は17・9キロ。能登町沖の3カ所の大型定置網に入っていた。金沢市中央卸売市場で約1500本、能都支所で約240本、県漁協かなざわ総合市場(金沢市)で約780本がそれぞれ取引された。

  ●「煌」5本認定

 煌はかなざわ総合市場で2本、能都支所で3本の計5本が認定され、今季通算で24本となった。

 金沢市中央卸売市場では8~10キロのブリを競り場に並べきれず、普段は能登産ブリをほとんど取り扱わないかなざわ総合市場の入札に約780本が回された。

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