敦賀や若狭ゆかりの刀などが並ぶ刀剣資料展=12月7日、福井県敦賀市立博物館

敦賀や若狭ゆかりの刀などが並ぶ刀剣資料展=12月7日、福井県敦賀市立博物館

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敦賀や若狭の古刀20点展示 敦賀市立博物館、12月28日まで

福井新聞(2023年12月12日)

 福井県ゆかりの刀剣を中心に紹介する刀剣資料展「越前と若狭の刀剣」が福井県の敦賀市立博物館で開かれている。前期と後期に分けて計39点を展示。12月28日までの後期では「敦賀と若狭の古刀」と題し、敦賀や若狭の刀工が作った美しい刀や脇差しなど20点を並べている。

 室町時代から江戸時代にかけて、小浜市を拠点に活躍した刀工集団「冬廣(ふゆひろ)」の作品は、刃文がそれぞれ違う刀や「若州住藤原冬廣」と銘が刻まれたやりなど6点を展示している。

 南北朝時代に敦賀で活躍した光行(みつゆき)が作った短刀は、敦賀の刀工の作品の中で最古とされている。作例が希少とされる敦賀の吉真(よしざね)の刀は、戦国大名朝倉氏の郡司が敦賀に置かれていた1516年のもので、表に「越前国敦賀郡吉真作」、裏に「永正十三年二月日」と銘が刻まれている。

 高早恵美副館長は「敦賀や若狭ゆかりの刀剣を見て、地元にも優れた刀を作った人がいることを知ってもらいたい」と話している。

 入館料300円で、高校生以下無料。毎週月曜休館。17日は無料開館日で、午後1時半から県立歴史博物館学芸員の有馬香織さんが「刀工冬廣をめぐって」の題で講座を開く。参加無料。

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