石川県は金沢港クルーズターミナルに喫煙所を設け、16日から供用を始める。建物内禁煙の同ターミナルを訪れた愛煙家から喫煙スペースを求める声があり、日本たばこ産業(JT)石川支社の寄付を受けて、受動喫煙の心配がない駐車場内に整備した。国内外の人が利用する施設として、タバコを吸う人にも吸わない人にも快適な空間を目指す。
喫煙所は、ツアーバス・タクシー駐車場の一角に設けた。アルミ製の柱を透明な囲いで覆っており、一部に屋根もある。一度に複数人が入ることができる。11月末から工事が始まり、今月12日に完了した。
今年3月に国際クルーズ船の運航が再開されたことや、年間を通じた多彩なイベントの開催により、ターミナルは大勢の人が訪れるにぎわいスポットとなっている。県港湾課の担当者は「ポイ捨て防止や環境美化をしっかり呼び掛け、皆さんが気持ちよく過ごせる場所にしたい」と話した。