大本山永平寺の門前で土産品販売などを手がける「いのうえ」(福井県永平寺町志比)は、流水でほぐしてそのまま食べられる冷凍の十割そばを開発した。来春の北陸新幹線県内開業を見据え、家庭で手軽に本格的な"福井の味"を楽しめる新商品としてPRしていく。
麺は永平寺町産のそば粉のみを使用。打ちたてをゆでて冷水でしめた後、マイナス40度で急速冷凍することで、コシを引き立て、そばの風味を閉じ込めた。井上才蔵専務は「十割そばはゆでる際に麺がくっつきやすいなど、こつが必要。ゆでる手間を省き短時間で本格的なそばが味わえるようにした」と話す。
同社は今年6月に冷凍のソースカツ丼を開発しており、今回が第2弾。井上専務は「新幹線開通後、福井の思い出の味を家庭でも楽しみたいという県外客のニーズに応えたい。県内の人たちにも忙しい年の瀬に年越しそばで楽しんでもらえたら」と話している。
同社ECサイト「永平寺そば極」で販売している。価格は2人前1512円。ソースカツ丼とのセットは同3445円。送料別。