福井県福井市加茂町の賀茂神社拝殿向拝に、色とりどりの天井画がお目見えしている。祭神や干支の動物、四神獣など36枚が華やかに彩り、参拝客の目を楽しませている。
拝殿向拝の新築に合わせ、初めて天井画を取り付けた。絵を描いたのは越前町出身の芸術家、西野カインさん(22)。昨年の1300年大祭で八咫烏(やたがらす)の絵を奉納したことを機に縁ができ、制作する運びとなった。今年6月から60センチ四方の板に描き込む作業に着手し、1カ月間みっちり取り組んだ。
中心には祭神の大黒様や稲荷の神を配置。その周りを干支が囲み、さらにその外側には鶴や菊、ボタンなど縁起の良い花鳥が並ぶ。色とりどりの動物や植物が真上から参拝客を出迎えている。その真下の床には「パワーストーン」が埋め込まれており、そこに立って手を合わせると運気が高まるという。西野さんは「1日に4枚仕上げたこともあり大変だったが、何とか形になってよかった」と振り返った。