福井県敦賀市相生町の旧西町で400年以上続くとされる国指定重要無形民俗文化財「夷子(えびす)大黒綱引き」が来年1月21日、4年ぶりに行われる。誰でも参加可能という特徴があり、夷子方と大黒方が綱を引き合い夷子方が勝てば豊漁、大黒方なら豊作の一年になるとされる。
新型コロナウイルスの感染拡大により2021年から3年間、中止していた。運営する敦賀西町の綱引き伝承協議会の会長は「4年ぶりに開催できてほっとしている。多くの人で盛り上がる祭りにしたい」と話す。
今回は、夷子役をJR西日本金沢支社敦賀地域鉄道部の北林荘八部長、大黒役を米澤光治市長が務める。当日は、午後0時半から同区の夷子大黒会館で神事が始まる。その後、夷子役と大黒役の2人の衣装付けがあり、町内巡行、左義長倒しへと続く。綱引きは午後3時ごろを予定している。