●木製品に囲まれた生活紹介、ネットに公開
石川県木「能登ヒバ」(アテ)の広報大使を務めるシンガー・ソングライターの上村(かみむら)さや香さん=東京都出身=が、林業従事者を応援する曲「森で愛(あい)ましょう」を作詞作曲した。26日までに、ネット上にミュージックビデオを公開した。日頃から多くの木製品に囲まれていることなどを歌って林業の魅力を伝え、担い手確保や県産材需要増につなげる。
上村さんは今年1月に「2023ミス日本みどりの大使」に就任し、4月に県木材産業振興協会から「能登ヒバアンバサダー」に任命された。
上村さんが「えんぴつも机もギターもぐるっと見渡せば僕らはみどりでいっぱい」などの歌詞を、アコースティックギターの音色にのせて歌う。
ミュージックビデオでは上村さんの歌に合わせ、伐採した木を加工したり、山に苗木を植えたりする様子を映す。木を伐採した後、再び苗木を植えて育てるサイクルを表現したという。
楽曲は、県産材普及に努める木材卸業者のフルタニランバー(湊1丁目)が、上村さんの曲作りの特技を林業志望者の増加につなげようと企画。上村さんが弾くアコースティックギターを能登ヒバやサクラといった国産材で作って提供し、ミュージックビデオの制作も協力した。
県によると、県内の林業従事者数は2022年4月時点で481人。00年4月の981人と比べると半数以下となっている。古谷隆明社長は「イベントなどで楽曲を使ってもらい、林業を盛り上げてほしい」と話した。