出荷の最盛期を迎えている敦賀真鯛の姿焼き=12月27日、福井県敦賀市沓

出荷の最盛期を迎えている敦賀真鯛の姿焼き=12月27日、福井県敦賀市沓

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敦賀真鯛でめでタイ 地元民宿 姿焼き出荷最盛期

福井新聞(2023年12月28日)

 年末年始の食卓を彩る敦賀真鯛の姿焼きが出荷最盛期を迎えている。福井県敦賀市沓の民宿では12月27日、マダイを丁寧に焼き上げ、箱詰め作業を行った。

 敦賀真鯛は、マダイとしては最北の敦賀湾で養殖される。半世紀近い歴史があり、市海水養魚協会が2018年に「敦賀真鯛」と命名した。同協会によると、身の締まりや脂の乗り具合、味の良さなど高い品質が特長という。

 同協会の中村会長が営む「中村旅館」では、年間を通して注文販売を行っており、年末年始が最も予約が入るという。27日は市内や福井市、越前市のほか、大阪府や神奈川県など県外へ出荷する約40匹を塩焼きにし、スダチとヒノキの葉を添えて箱詰めしていった。

 中村会長は「敦賀真鯛は低水温で成長が遅い分、身の締まりがいい。脂の乗りもほどよくおいしい」と話す。姿焼きは下処理して一晩寝かせた後、塩を振って30分ほどおいて焼き上げる自慢の一品で「脂が適度に落ちて、身もふっくら焼き上がる。焼きたてもいいが、冷めて塩がなじむと一層おいしい」と目を細めた。

 近年の敦賀真鯛の知名度向上により同旅館では約200匹の年末年始分は売り切れたという。

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