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障害ある人、現代美術、子ども 三つのアート、響き合う

福井新聞(2024年1月5日)

 障害の有無や年代にかかわらず、さまざまな人たちの絵画や造形を紹介する「第1回まるまるつながるアートてん まる」が1月3日、福井県福井市の県立美術館で始まった。県内を中心に190人が手がけた計383点を展示し、アートの視点から共生社会の実現を伝えている。14日まで。

 県が主催。障害のある人、現代美術、子どもの三つのカテゴリーのコラボ企画で、それぞれを対等に展示するのは全国でも珍しいという。展示作品は、県内外の展覧会などの出品作から選んだ。

 障害のある人の「シャボン玉と大切なもの」と題した絵は、無数のシャボン玉とライオンやキリン、パソコン、アイスクリームなどが色鮮やかに描かれている。笏谷石(しゃくだにいし)を使った現代美術なども目を引いている。

 監修を務めた熊川宿若狭美術館(若狭町)の長谷光城館長は「三つのカテゴリーを並べて見ることで、それぞれの独自性がよく分かる。色使いもカラフルで、パワーがもらえる作品ばかりなのでぜひ鑑賞してほしい」と話している。

 入場無料。9日休館。6~8日にギャラリートークや講演会、シンポジウムがある。敦賀市プラザ萬象でも3月2~10日に作品の一部を展示する。

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