3月16日の北陸新幹線福井県内開業を前に、首都圏のレストランで越前若狭の食の魅力を発信してもらう「福井美食フェア」が15日始まった。東京、神奈川、埼玉3都県から過去最多の87店が参加し、山海の幸を生かしたオリジナル料理を振る舞う。2月14日まで。
県と福井市が県産食材の認知向上に向け毎年取り組んでおり6回目。今年は初めて都内の商業施設とタイアップ。和洋中のレストランからバーやカフェまで、幅広い店舗がそろった。それぞれの店が食材を選び「福井ポークのポルケッタ」「上庄さといもと豚バラ肉の甘辛紹興酒煮込み」「バター香る、とみつ金時のホットサンド」といったメニューを開発した。
15日は東京・日本橋でオープニングイベントがあり、シェフらが在京マスコミにメニューを紹介。越前がれいを豪華に盛り付けたカレーを開発した欧風カレー店シェフの吉池篤志さんは「越前がれいは味が濃く、カレールーに負けていない」と福井食材に太鼓判。
東京・日本橋でソースカツ丼店「奏(そう)す庵(あん)」を営む福井市出身の森武彦さんは、カツ丼と越前おろしそば、たくわんの煮たの、小鯛のささ漬けなどのセットを開発。「福井の食文化と幅広い食材の個性を知ってもらえたら」と期待していた。