金沢ゆかりの作家・九段理江さん(33)=さいたま市出身=の芥川賞受賞から一夜明けた18日、市内の書店では著作を集めたコーナーが設けられた。売り切れる作品もあり、地元ファンの人気を集めた。
香林坊2丁目のうつのみや金沢香林坊店は売り場の中心にコーナーを設置し、上野桐副店長は「ゆかりのある作家が受賞してうれしい」と快挙を喜んだ。
鞍月5丁目の金沢ビーンズ明文堂書店では九段さんの過去の作品が売り切れとなった。17日に発売された受賞作「東京都同情塔」の単行本は、両店ともに1月下旬に入荷を予定している。
九段さんは市内の古書店「オヨヨ書林」で、アルバイトをしていた。シンタテマチ店の山崎有邦(ゆうほう)店長(48)は「単行本を送ってくれるそうなので店内に飾りたい。受賞をきっかけにスーパースターになってほしい」とさらなる活躍を期待した。