節分を前に、製造がピークを迎えている豆らくがん=1月30日、福井県敦賀市昭和町2丁目の銘菓処笑福堂

節分を前に、製造がピークを迎えている豆らくがん=1月30日、福井県敦賀市昭和町2丁目の銘菓処笑福堂

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お多福型豆らくがん 福井県敦賀市の伝統菓子 節分前に製造ピーク

福井新聞(2024年2月1日)

 節分を前に、福井県敦賀市の菓子店で伝統菓子「豆らくがん」の製造がピークを迎えている。大豆などが混ざった粉末をお多福形の型に入れ、焼き上げて作る縁起物の菓子。同市昭和町2丁目の菓子店「銘菓処笑福堂」では香ばしい香りの中で職人らが作業に当たっている。

 豆らくがん作りが始まったのは江戸末期といわれている。同店によると、北前船で敦賀に陸揚げされた大豆を使い、気比神宮の祭神・神功皇后をイメージして作られたのが起源という。現在は市内の数店舗で製造している。年間を通して製造している同店では、節分前のピーク期には1日で通常の20倍ほどの3~4千個、期間中は計2万個ほどを手作業で製造している。

 同店では、粗びきした福井県産の大豆や砂糖、水あめを混ぜた粉末を型に手で押して成形。6時間乾燥させた後に1時間ほど焼くことで、大豆風味で甘く、食べ応えのある硬さの豆らくがんが出来上がる。職人は気温や湿度に合わせ、原料の配分や型に押す力も変えており、製造には高い技術が求められる。30日は職人がテンポ良く粉末を型に押し込み、大量の豆らくがんを製造していった。

 副社長は「子どもから大人まで多くの人に福を体に入れて今年を幸せな年にしてもらいたい」と話している。8個入り756円(税込み)で販売、15、20、30個入りもある。同店は土日祝休み。ネットでも販売している。問い合わせは同店=電話0770(22)4747。

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