えちぜん鉄道勝山永平寺線に揺られながら、地酒を味わう「熱燗電車」が2月4日、4年ぶりに運行された。参加者約50人は福井県永平寺町内の3蔵元の新酒などを車窓から見える景色とともに楽しんだ。
同鉄道に「乗って残そう」運動を展開する永平寺町えちぜん鉄道サポート会が企画。新型コロナウイルス禍の影響で2021年から運行を見合わせていた。
町内の田邊酒造、黒龍酒造、吉田酒造の各蔵元が協力し、計6銘柄を用意。参加者は永平寺口駅で全員が集合し日本酒で乾杯し、勝山駅、福井口駅を巡った。心地よく揺れる車内では、蔵元のスタッフらによるそれぞれの酒に関する解説を聞くなど会話に花を咲かせ、約2時間半の電車旅を楽しんだ。
初参加した永平寺町の男性は「雰囲気も楽しめた。北陸新幹線の開業に合わせ、県外の多くの人にも参加してもらいたい」と話した。