再開初日に金沢21世紀美術館を訪れた観光客

再開初日に金沢21世紀美術館を訪れた観光客

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金沢21美が待望の再開 交流ゾーンの一部のみ 観光客「全面営業待ち遠しい」

北國新聞(2024年2月7日)

 能登半島地震の影響で臨時休館していた金沢21世紀美術館が6日、約1カ月ぶりに営業を再開した。開放されたのは交流(無料)ゾーンの一部のみだが、金沢観光の核となる施設とあって、訪れた県外客は「金沢といえばやっぱり21美。来られてよかった」と歓喜。「全面オープンしたら、また来たい」と早期の完全復活を待ち望む声も多く聞かれた。

 再開したのは市民ギャラリーA、B、アートライブラリー、「タレルの部屋」、キッズスタジオなど。営業時間を短縮してカフェレストランやミュージアムショップも開いた。交流ゾーンでは通路の天井パネルが多数ずれる被害が出たが、固定作業と安全確認を終えたことから営業することにした。

 再開初日は平日とあって「大入り」とはならなかったものの、東京から友人と訪れた西村登代子さん(72)は「すてきな建物だった」と屋内に入れたことを喜んだ。一方、人気作品「スイミング・プール」を見られなかったとし「直ったら、また来たい」と話した。

 同美術館によると、ガラス天井の一部が落下した展覧会ゾーンや、可動席のキャスターが壊れたシアター21は現時点で再開のめどが立っていない。ガラス板などが特注品のため、修復や安全確認に時間がかかるという。

  ●7日から卒業制作展 金沢学院大と金城大

 同館の市民ギャラリーでは7日、金沢学院大芸術学部と金城大短大部美術学科の卒業制作展(いずれも北國新聞社後援)が始まる。6日は両大学の学生が準備作業を行い、創作活動の成果を披露できる喜びをかみしめた。

 金沢学院大の平野葵さん(22)は「被災された方が展示を見て、ちょっとでも明るい気持ちになってくれれば」と話し、金城大短大部の吉田伊吹さん(20)は「学生最後の作品展を21美でできてうれしい」と語った。

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