越前国での紫式部の足跡をたどるテーマ展=福井県福井市の県文書館

越前国での紫式部の足跡をたどるテーマ展=福井県福井市の県文書館

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「松平文庫」から紫式部の足跡たどる 福井県文書館

福井新聞(2024年2月9日)

 福井県越前市ゆかりの紫式部を主人公とするNHK大河ドラマ「光る君へ」にちなみ、越前国司として赴任した父に同行した式部の足跡を、福井藩や越前松平家に伝わる資料群「松平文庫」からたどるテーマ展が、福井市の県文書館で開かれている。2月21日まで。

 父が越前国司に任じられた際のエピソードや、都から越前国へ向かった行程を紹介。冠雪した白山を詠んだ式部の和歌では、越前国府があったとされる周辺から白山にかけての高低差などを基に、式部が白山を望んだ場所を推測。源氏物語に登場する冬の荒天や海のしけの描写に、越前国に向かう道中の経験が生かされているのでは、とも考察している。

 このほか、木版技術が普及した江戸時代に出版された源氏物語の登場人物の系図や挿絵付きの注釈本、パロディー作品などを展示。式部の作品が後世の文学に大きな影響を与え、民衆にも広く親しまれたことを伝えている。

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