全国公募団体「新協美術会」に所属する福井県内在住者の絵画を集めた第16回福井新協展(福井新聞社後援)が2月29日、福井市の県立美術館で始まった。表現力の際立つ力作36点が並ぶ。3日まで。
2年に1度開いており、敦賀、福井、大野市の計9人が、100号の油彩画やアクリル画を中心に披露している。
枯れたヒマワリを20年以上モチーフにしている福井支部事務所代表は、限りある命の尊さを訴える作品「平和を祈る花」を出品した。ウクライナの戦禍に思いを寄せて青と黄色を使い、正面・横向き・花が垂れ下がる様子の表情が異なるヒマワリを描いた。
同会委員の「曇り時々晴れ」は、絵の具を塗り重ね、自然の静かな雰囲気や水面に光が反射する様子を表現した風景画。キャンバスをゆすり、絵の具の自然な流れを生かした抽象画もある。
観覧無料。午前9時~午後5時(最終日は同4時まで)。