笏谷石を取り入れた洗練された空間の新施設ウロ。右側がカフェレストランスペースで左奥がステージ=3月6日、福井県福井市中央1丁目

笏谷石を取り入れた洗練された空間の新施設ウロ。右側がカフェレストランスペースで左奥がステージ=3月6日、福井県福井市中央1丁目

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福井駅西口「フクマチブロック」内に「ULO」完成 食と音楽の洗練空間

福井新聞(2024年3月7日)

 福井県福井市のJR福井駅西口再開発エリア「FUKUMACHI BLOCK」(フクマチブロック)内の音楽ホールとカフェレストランが一体となった新施設「ULO(ウロ)」の整備が完了し3月6日、報道陣に公開された。笏谷石を取り入れた洗練された空間で、福井のこだわりの食材を使ったメニューを提供。貸しホール事業もあり、運営側は「福井の食と音楽、文化を融合させた新しいランドマークとして親しんでもらいたい」としている。レストランは16日から営業し、音楽ホールとしては5月以降に稼働する。

 フクマチブロックの屋内広場に整備された同施設は、樹木にできる洞窟状の空間「洞(うろ)」をイメージした高さ13メートルの吹き抜け空間。施設面積は約480平方メートルで、足羽山の「七ツ尾口」坑道内から運び出した笏谷石のオブジェが目を引く。

 ステージ向かいにあるカフェレストランは調理風景が見えるオープンキッチン式。地元農家からじかに仕入れる新鮮な野菜や県産の鮮魚などを使った洋食メニューを中心に提供する。午前8時からモーニングを提供し、その後はランチ、ディナーと午後10時まで営業する。

 ステージ上にはスタインウェイのグランドピアノのほか、DJブースも設置し、さまざまなジャンルの音楽に対応する。5月にこけら落としイベントを予定しており、その後、本格的に稼働する。貸しホール事業の詳細な料金などは今後発表する。

 この日、施設を運営するまちづくり福井の100%出資会社「ULO」の役員らが記者会見を行った。代表取締役の松尾大輔氏は「もともとあった響のホールの機能を継承するだけでなく、音楽も飲食も一段レベルを上げるために知恵を絞ってきた。フクマチブロックのエントランスとして、県民のみなさんに気軽に入って楽しんでいただき、文化発信拠点の役割も担っていきたい」と話した。

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