金沢学院大は７日までに、県外の学生合宿誘致に向け、「金沢らしい合宿プログラム」を作成した。同大の充実したスポーツ施設を使用した練習に加え、伝統文化体験や金沢グルメなど合間に楽しめる多彩なコンテンツを盛り込んだ。事業を委託した金沢文化スポーツコミッションは、プログラムを生かして合宿誘致を増やし、地域経済の活性化につなげる考えだ。

　金沢文化スポーツコミッションは今年度、スポーツ庁の補助を受け、市内強豪校での合宿や金沢プールでの合宿をターゲットに定めて誘致に取り組んだ。新年度はさらに誘致数を増やすため、スポーツ設備、選手層とも充実した金沢学院大にプログラムの作成を委託した。

　プログラムでは、同大で昨年完成したトランポリン場（第３体育館）、金沢学院グリーンフィールドⅢなど１３のスポーツ施設に加え、２５のスポーツ部の戦績や年間スケジュールを紹介。過去に県外チームが利用したおすすめの宿泊施設も掲載した。

　金箔（きんぱく）貼りや加賀友禅染めなどの文化体験、金沢カレーやハントンライスなどの食、近江町市場などの観光名所もまとめた。関西・中京方面から１泊２日、２泊３日で合宿に訪れたチームへのモデルコースも提案している。

　延べ２５泊以上した学生団体に１人１泊当たり千円を補助するなどした今年度は、誘致件数が前年度の約２・１倍の２７７件に増加し、過去最多を更新した。

　コミッションはさらに上積みを目指す考えで、里見浩次郎総括マネージャーは「大学と一緒に好循環を生みたい」と強調した。

　金沢学院大地域連携推進センター長の飯田栄治教授は「大学スポーツ界の盛り上げや地域活性化に貢献し、少しでも金沢が元気になってほしい」と話した。