北陸新幹線敦賀開業を記念し、昭和の乗り物のおもちゃを中心に紹介する特別展「昭和レトロなおもちゃ展」が3月14日、福井県敦賀市の敦賀赤レンガ倉庫で始まった。新幹線や蒸気機関車、飛行機のほか、ブリキの自動車や人形、ロケットなど約120点が並んでいる。9月10日まで。
人気の高い鉄道玩具コーナーでは1960年代ごろ製造とみられる「超特急ひかり号」や「東北・上越新幹線」といった団子鼻の愛称で親しまれた新幹線を展示。HOゲージサイズの「ひかり」や、アメリカ輸出用の蒸気機関車やディーゼル機関車のセットなどもある。アメリカ輸出用製品を日本語パッケージで発売した「ピーポートレインセット」は目を引く。
飛行機・戦闘機・ヘリコプターのブリキ玩具コーナーでは、大型プロペラ旅客機ボーイング377やヘリコプターアトランティックH5、戦闘機F14トムキャットなどがずらりと並ぶ。自動車玩具コーナーでは1948年に製造された全長11センチのゼンマイ式ミニカー「ラッキーカー」が目玉で、「占領下の日本製」と記されている。50年前後に製造され、輸出されていたビュイックやキャデラックも多数あり、日本のブリキ玩具製造技術が世界トップレベルだったことがうかがえる。
ゼンマイ式で皿回しするサーカスのゾウや、電池で動く月面探査機といった希少なおもちゃも。会場入り口には2メートルの鉄人28号と並んで写真撮影できるフォトスポットを用意した。
昭和初期の「敦賀の鉄道と港の街並み」を再現した巨大常設ジオラマにマッチした特別展になっており、担当者は「ジオラマとあわせてノスタルジックな雰囲気をたっぷりと楽しんでもらえたら」と話している。
午前9時半~午後5時半。入場料大人400円、小学生以下200円(3歳未満は無料)。水曜日休館。3月20、27、4月3日は営業する。