福井県福井市中央1丁目付近から撮った現在の風景に、かつての百間堀をCGで合成したアプリ画像(福井県提供)

福井県福井市中央1丁目付近から撮った現在の風景に、かつての百間堀をCGで合成したアプリ画像(福井県提供)

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百間堀や御座所をVRで スマホアプリの再現映像充実 福井県

福井新聞(2024年3月19日)

 福井県は3月14日、福井藩主の居宅「御座所」や百間堀などをCGで再現した仮想現実(VR)映像の公開をスマートフォンアプリで始めた。スマホ片手に福井城址(じょうし)周辺の散策を楽しんでもらい、坤櫓(ひつじさるやぐら)の復元に向けた機運醸成にもつなげたい考え。

 県は2018年、天守台跡や御廊下橋周辺など本丸内を中心に10カ所の復元映像を制作。TOPPANホールディングスが提供する体験型観光アプリ「ストリートミュージアム」で配信している。アプリを作動させて特定の地点へ向かうと、画面に江戸時代の福井城の360度映像が映し出される仕組み。

 今回は五つのコンテンツを追加し、御座所や下馬御門、百間堀など、お堀の外のエリアでもVR映像を楽しめるようにした。御本城橋を起点に二つのルートで移動しながら映像が切り替わる機能も加わった。

 報道機関向けのモニターツアーが14日開かれた。アプリの内容を監修した福井工大FUT福井城郭研究所の多米淑人所長は「御座所や下馬御門も新たに加わり、福井城の規模の大きさが実感できる。まち歩きを楽しんで」と話していた。アプリは通信料以外は無料。

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