初代福井藩主結城秀康の生誕450年を記念した特別展「越前百万石ものがたり~福井藩祖 結城秀康~」が3月20日、福井県の福井市立郷土歴史博物館で始まった。19日には内覧会があり、参加した関係者は福井の礎を築いた秀康の生涯と、子や孫ら一族で100万石を超える領地を支配した「越前家」の繁栄に思いをはせた。
特別展は、東京国立博物館や大阪城天守閣、菩提寺の運正寺(福井市)はじめ秀康ゆかりの寺院、松平文庫、越葵文庫などの所蔵品を前後期で53点紹介する。
秀康が石田三成から贈られた重要文化財の刀「名物 石田正宗」は、峰に実戦で付いたとみられる傷があり「切込正宗」とも呼ばれ注目を集める。大きな日の丸を描くのぼり旗「福井藩纏(まとい)」は秀康の時代から用いられており、縦横が2メートルを超え威風を放つ。
5月6日まで(4月12日は展示替えで休館)。一般700円、高校大学生500円、中学生以下、70歳以上、障害者と介助者は無料。4月14日午後2時から福井県警葵分庁舎で「福井藩租・結城秀康とその時代」と題し、学芸員が講演する(要予約)。福井市立郷土歴史博物館=電話0776-21-0489。