福井県立大恐竜学研究所は、勝山市で発見された新種恐竜フクイラプトルの全身骨格の3Dモデルを活用した体験コンテンツ「VR恐竜研究体験」を開発し3月20日、東京駅で体験会を開いた。
VRゴーグルを装着するとフクイラプトルの全身骨格が目の前に出現し、手の操作で骨を拡大したり回転させたりして観察できる。小さな骨がどの場所のものか当てるクイズを通し、化石の部位を特定する実際の研究を疑似体験できる仕組み。
2021年に県内企業と開発した3Dモデルを使い、都内のベンチャー企業と共同開発した。
会場には親子連れらが次々訪問。体験は約7分間で東京都稲城市の小学4年男児は「本当なら絶対触れない化石をぐるぐる回せて楽しかった。リニューアルした県立恐竜博物館にも絶対行きたい」と笑顔を見せた。
開発に当たった同研究所の今井拓哉助教は「イベントでのアトラクションから学校の授業や研究まで、広く派生させられる。来春の県立大恐竜学部(仮称)の授業での活用を目指し開発を進めたい」と話していた。体験会は23日まで行う。