一乗谷文化祭への来場を呼びかけるデザイナーら=福井県福井市日光2丁目

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一乗谷城下町「復活」へ朝倉氏博物館分館で「文化祭」 福井市の名所、3月23日、24日に開催

福井新聞(2024年3月22日)

 福井県福井市の県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館分館で3月23、24の両日、当時の商店をイメージしたブースが並ぶ「一乗谷文化祭」が開かれる。出土品から着想を得て作られたガラス製品や雑貨が並ぶほか、製紙所などが出店し、戦国時代に栄えた城下町が"復活"する。

 北陸新幹線県内開業を記念し、県が初めて開く。出店者の選定などイベントのプロデュースは、県デザイナー協会が担った。

 「谷の商店」「谷の市場」の二つのエリアを設け、店がブースを構える。「商店」には8店(24日は11店)が出店。ワタリグラススタジオ(同市)は遺跡から出土したサザエの殻モチーフのガラス製品などを販売する。越前打刃物や古本、木工製品もそろう。

 10店(24日は8店)が並ぶ「市場」では、5代当主朝倉義景の似顔絵を描いたラテアートが登場。当時、三国港から一乗谷まで国内外の物資が運ばれていたことにちなみ、早﨑商店(坂井市)は同港で揚がったカレイの一夜干しや特産品「味付たら」を提供する。

 朝倉氏がたしなんだとされる「蹴鞠(けまり)」を意識した、フリースタイルフットボールのステージや体験会もある。同協会の担当者は「イベントを通して遺跡や歴史に興味を持ってもらえたら」と期待を込めた。

 同文化祭は入場無料。23日は午前10時~午後8時、24日は同5時まで。同博物館では23日、同8時まで閉館時間を延長する。詳細は一乗谷文化祭のホームページで。問い合わせは県文化課=電話0776(20)0580。

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