学芸員の説明に聞き入る参加者=3月24日、福井県福井市郷土歴史博物館

学芸員の説明に聞き入る参加者=3月24日、福井県福井市郷土歴史博物館

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結城秀康の生涯、展示で深掘り 福井市郷土歴史博物館の特別展会場で学芸員が解説

福井新聞(2024年3月25日)

 初代福井藩主結城秀康の生誕450年を記念した福井県福井市立郷土歴史博物館の特別展「越前百万石ものがたり~福井藩祖 結城秀康~」(福井新聞社共催)のギャラリートークが3月24日、同館で開かれた。約100人の参加者は展示された刀や陣中道具を通して、福井の礎を築いた秀康の生涯に理解を深めた。

 学芸員が解説した。関ケ原の戦いで関東に残った秀康に父の家康が与えた陣中道具の「采配」について、「(2代藩主)松平忠直が大坂の陣で使った際に、もともと白色だった房を銀色に塗り替え、そのまま残されている」と紹介。見どころの一つである重要文化財の刀「名物 石田正宗」では、「実戦で付いたとみられる傷がある」と説明し、参加者は真剣に見入っていた。

 企画展とコラボしている人気オンラインゲーム「刀剣乱舞」のファンという福井市の2人は、「(秀康は)34年の短い人生ながら、たくさんの人と関わり歴史に刻まれていったことがよく分かった」と話した。

 ギャラリートークは4月21日と5月5日にも行われる。

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