3月31日の「ふくい桜マラソン2024」で、福井県福井市と坂井市にまたがるフルマラソンコース沿いの計13カ所に、県内外から集まったランナーを癒やすエイドステーション(飲食物の提供所)が設けられた。大会を通じて福井の食をアピールしようと、"ご当地補給食"などを振る舞い、ボランティアが心尽くしのもてなしで背中を押した。
13カ所のうち5カ所で、福井の名産品を提供する「さくらエイド」を設置した。卵をたっぷり使ったオーカワパン(坂井市)の人気商品「タマゴンボール」や村中甘泉堂(福井市)の羽二重餅など、県内の20企業・団体の23品を提供。北陸製菓(金沢市)の看板商品「ビーバー」も用意された。県内の陸上クラブに所属する児童が活動する「つぼみエイド」も3カ所置いた。
福井市の福井運動公園に設けられた第12エイド(37・9キロ地点)には、さくらエイド、つぼみエイドをそろって開設した。武生製麺(越前市)の越前そば、谷口屋(坂井市)の油揚げなど7品を準備。ボランティアが「おいしいよ」「福井のもの食べてって」とランナーを呼び込み、みのり陸上スポーツ少年団の12人と「ユティックT&F Jr」の9人も「がんばれー」と声をかけながら、水を提供した。
武生製麺の桶谷社長は「県外からの参加者も多く、絶好のPRの場。福井の食の発信につながれば」。つぼみエイドでランナーに給水した福井市の児童は「多くの人が諦めずに走っている姿がかっこよかった。いつかフルマラソンに挑戦してみたい」と笑顔を見せた。