金沢市の湯涌温泉観光協会は1日、温泉街を散策して歴史や文化に触れる「謎解きウオーク」を始めた。チェックインから夕食までの「隙間時間」を楽しむ企画として打ち出し、温泉街の回遊性を高める。
謎解きウオークは、同温泉を舞台にしたアニメ「花咲くいろは」にちなんだイベント、湯涌ぼんぼり祭りのキャラクターである「小さな神様」と親キツネが、東京から働きに来た女の子が残していった言葉を見つける設定。氷室小屋のある玉泉湖畔から金沢湯涌江戸村までの一帯をエリアとする。
参加者には、問題を記した冊子を事前配布し、散策しながら謎を解いてもらう。冊子は観光協会と総湯、旅館、商店で1セット千円で販売し、ゴールした人にはキャラクターをあしらったスマホリングを贈る。
観光協会によると、昨年4月にスタートしたファミリー層向けの「謎解きウオーク」が好評だった。今回は子どもの頃に「花咲くいろは」を見て育った20~30代を中心に誘客につなげる狙いで、第2弾のイベントとして企画した。
協会の担当者は「謎を解きながら湯涌の魅力を知ってもらい、リピーターの獲得につなげたい」と話した。