福井県若狭町の三方湖で漁獲されるフナを使った缶詰「寒ぶなの煮つけ」の第2弾が完成しこのほど、販売が始まった。しょうゆで仕上げた第1弾の味付けにショウガを加えさっぱりとまとめた。
フナは三方湖で江戸時代から続くとされる伝統漁法「たたき網漁」で水揚げされる。缶詰は鳥浜漁協と県里山里海湖(うみ)研究所、若狭高海洋科学科、若狭町の活性化に取り組む一般社団法人「Switch Switch」の4者で福井缶詰(小浜市)の協力を得て開発。2022年5月から第1弾の販売を始め、1年で約1300個が完売した。
第2弾の約500個と、第1弾の約1200個を作り、4月27日から販売を始めた。レシピはどちらも高校生の案を基にしており、同研究所の研究員は「甲乙付けがたいおいしさになっている」と太鼓判を押す。
同26日は若狭町鳥浜の町漁業体験施設で試食会が開かれた。鳥浜漁協の組合長は「甘めの味にショウガのうま味が加わって最高」と絶賛した。
缶詰は同町の道の駅三方五湖や同漁協で販売しており、第1、2弾とも1200円(税込み)。問い合わせはSwitch Switch=電話050(7107)9777。