夏の観光シーズンを前に、北陸信越運輸局石川運輸支局七尾庁舎と金沢海上保安部は1日、志賀町富来牛下(うしおろし)の景勝地「巌門(がんもん)」の遊覧船の安全点検を同町福浦港で行い、事故防止対策の徹底を呼び掛けた。
船を管理する能登金剛遊覧船(同町)によると、地震で全3隻のうち、2隻が津波で流されて故障した。5月の大型連休明けから週末限定で無事だった1隻が運航している。故障した2隻は修理を進めており、今月中旬にも運航を再開する予定だという。
点検では関係者が船に乗り込み、救命胴衣が備え付けてあるかどうかや、非常時の連絡通報体制などを確認した。木谷茂之社長(55)は「お客さんが安心して船に乗れるよう準備を進めたい」と話した。