能登の正月の縁起物「蓬(ほう)莱(らい)」を47年にわたり書き続けてきた七尾市郡(こおり)町の書家小野竹松さん(87)は9日、北國新聞社七尾支社を訪れ、今年分の蓬莱5千枚がほぼ仕上がったことを報告した。
小野さんは体調を崩して16年前から続けてきた年2万枚の制作を断念し、今年は5千枚だけ筆をふるった。小野さんは「47年間の感謝の気持ちを込めて書きました」と話した。小野さんは絵もたしなんでおり、現在、これまでの活動の集大成として山水図の制作に取り組んでいる。妻の陽子さん(80)が同席した。