3月14日に金沢まで開業する北陸新幹線の試乗会は5日始まり、金沢―長野の営業区間が初公開された。金沢駅発の列車には報道陣や沿線関係者が乗り込み、北陸と信州をつなぐ新たな鉄路の風景を満喫した。試乗会は新型車両「W7系」「E7系」を使って4日間行われ、7、8日は、JRが一般公募した2800人が参加する。
試乗会は昨年2月に長野―大宮間で行われて以来2回目で、金沢―長野間で実施されるのは初めてとなる。JR東日本と西日本、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が主催し、金沢駅を出発するコースでは、それぞれ長野と大宮で折り返す2パターンが用意された。
金沢駅発の初便は午前9時56分、1編成12両の「W7系」が報道関係者を乗せて長野へ向け発車した。最高速度260キロで走行し、新高岡、富山、黒部宇奈月温泉、糸魚川、上越妙高の各駅で停車した。午前11時半に長野駅に到着し、午後0時11分に再び金沢へ出発した。