能登町波並(はなみ)、火宮(ひのみや)神社の例大祭「波並大祭」は4、5日、同地区で行われ、「宵神様(よいがみさま)」と呼ばれる神(み)輿(こし)とキリコ6基が地域を練り歩き、豊漁と豊作を願った。
4日夜、地域を巡ったキリコが神社に続く急傾斜の坂道を威勢よく駆け上がり、6基が勢ぞろいした。老朽化のため建て替えられた新社殿で神事が行われた後、サカキが立てられた神輿が繰り出した。
若衆は、作物の肥料や魚の餌をよくまいたという意味の「ヨーマイタ」の掛け声とともに、神輿を地面にたたきつけたり、石段に落としたりと、荒々しく扱いながら地域を巡行した。
5日の本祭りでは、数十年ぶりに修復された神輿とキリコ6基が町内を巡行した。