福井県大野市下山の九頭竜温泉「平成の湯」が29日、入館者5万人を達成した。和泉地区の化石の魅力を発信する拠点として昨年10月にオープンし、約1年1カ月での達成に、関係者は「予想通りのペースで節目を迎えられた」と喜んだ。
平成の湯は1991年に開設した旧施設を再整備。浴室には内湯、外湯とサウナがある。外湯の浴槽は、和泉地区で産出される化石にちなみ、アンモナイトや恐竜の足跡をイメージ。壁には本物の化石を埋め込んであり、じかに触れることができる。
5万人目の入館者は、静岡県から旅行に訪れた稲木理人(よしと)さん(29)、新谷春美さん(33)カップル。関係者と一緒にくす玉を割り、和泉地区の特産品を詰め合わせた記念品と花束が贈られた。2人は「びっくりしたけどラッキーです」と笑顔をみせていた。
平成の湯の宮原日出喜支配人(62)は「10万人を目指し、さらに努力する。これからの季節は、スキーの帰りに立ち寄って温まってもらえたら」と話していた。