8月17~25日に高岡市の高岡西部総合公園野球場を主会場に開かれる第26回世界少年野球大会富山大会(北日本新聞社後援)に向けた記者会見が20日、東京都文京区の東京ドームホテルであった。主催する世界少年野球推進財団の王貞治理事長は「子供たちに挑戦することの大切さや、世界は広いことを学んでほしい」と大会の意義を語った。
大会は、プロ野球歴代最多の868本塁打を放った王氏と、米大リーグ歴代2位の通算755本塁打を記録したハンク・アーロン氏が野球の普及、国際交流を目的に提唱。1990年から20都道県と海外5都市で開かれている。
会見で王氏は、県内の思い出について「小学生の時に母の出身地・氷見の海岸で水遊びをした。プロ野球に入ってからは、親戚が集まって食事をしたことがあり、食べ物がおいしい」と語った。
石井隆一知事は「次の時代を担う少年少女が国境を越えて友情を育むのは素晴らしいことだ」とあいさつ。高橋正樹高岡市長は日本遺産の伝統文化があり、故藤子・F・不二雄さんの出身地であることに触れ「おもてなしの心で皆さんをお迎えしたい」と話した。熊崎勝彦プロ野球コミッショナーと市野紀生日本野球連盟会長もあいさつした。
富山大会は日本、南アフリカ、ブラジル、カナダ、米国など15カ国・地域の少年少女約350人が参加。主会場で野球教室、県西部6市の球場で交流試合を行う。子供たちは、南砺市の世界遺産・五箇山合掌集落や射水市の帆船・海王丸を見学し、氷見市で漁村文化、小矢部市でユニホックを体験する。