東御市の旧北国街道海野宿で20日まで、街道沿いの民家がそれぞれひな人形を展示する催し「北国街道海野宿ひな祭り」が開かれている。江戸時代以降の新旧さまざまな人形を格子戸越しに眺めることができ、訪れた観光客らを楽しませている。
海野宿の歴史ある町並みを生かし、にぎわい創出につなげようと、海野宿保存会などでつくる実行委が主催。展示に協力する民家は年々増えており、初開催だった2015年の30軒から今年は43軒になった。県内外から寄贈される人形も増えているという。
埼玉県から訪れた主婦斉藤福代さん(65)は「古い歴史を大事に残しているのがすてき。大切なひな人形を見ることができ、とてもうれしい」。海野宿保存会長の宮下知茂さん(73)は「歴史ある海野宿に多くの人に訪れてもらい、保存に向けた機運を高めていきたい」と話していた。
19、20日は来場者に甘酒やあられを振る舞い、着物で訪れた人に記念品を贈る。19日午後5〜9時は街道に約40個のあんどんが並び、町並みを彩る。