多彩な表現の作品がそろい、熱心に鑑賞する美術ファン=アートハウスおやべ

多彩な表現の作品がそろい、熱心に鑑賞する美術ファン=アートハウスおやべ

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アートハウスおやべ現代造形展好評 美術ファン「面白い」

北日本新聞(2017年3月19日)

 小矢部市のクロスランドおやべ内のアートハウスおやべで初開催されている「公募2016アートハウスおやべ現代造形展」が美術ファンの関心を集めている。心をつかむような表現の作品が多く、18日も「面白い」「わくわくする」の声が上がった。26日まで。

 平面、立体、インスタレーションの3部門に36都道府県から272点が寄せられ、大賞に輝いた森田志宝(しほ)さん(石川)の「沈黙のゆくえ」など入賞・入選作34点を飾った。

 柳楽晃太郎さん(東京)の「PRIDE♯5」は何十本ものネクタイと糸で市松文様を描いた。富山市長附の介護職、平澤雅美さん(34)は「会社でもまれながら努力するサラリーマンの社会を表しているようで面白い」と見入った。土の中で普段見えない根を作品として見せたのは中川佳代子さん(小矢部)の「存在と表出について」。会場入り口と野外に広がっており、金沢市の会社員、笹川直人さん(25)は「この展覧会の面白さを伝えているような表現でわくわくした」と話した。

 ガラスの中に注入したガスが電極に反応して光る松藤孝一さん(富山)の「見えないものが見えたとき」など多彩な作品があり、来館者がじっくり鑑賞していた。

 同展はクロスランドやアートハウスなどでつくる実行委員会主催、北日本新聞社共催。一般・大学生300円、高校生以下無料、65歳以上と障害者手帳を持つ人は150円。水曜休館。問い合わせはアートハウス、電話0766(53)5344。

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