下伊那郡天龍村は3日、同村のソメイヨシノの開花を宣言した。昨年より11日、例年より1週間ほど遅く、村地域振興課によると、記録が残る2005年以降で2番目に遅い開花となった。
同村長島の中部電力平岡発電所敷地内で開花を確認した同課の大平成二さん(28)は「昨日は冷え込んで心配したが、朝からの陽気で一気にほころんだ」。花の様子を見に訪れた同村平岡の宇津恵万司女(うつえましめ)さん(80)は「いつもより咲くのが遅くて、待ち遠しかった」と、ようやく開花したかれんな花を見上げていた。
日本気象協会によると、県内の桜の開花は平年並みかやや遅くなる見通し。予想開花日が11日の高遠城址(じょうし)公園(伊那市)は3日現在、「つぼみがだいぶ丸くなっている」(公園管理事務所)。松本城(予想開花日11日)は「ソメイヨシノのつぼみがふくらんだ状態」(城管理事務所)だ。