新湊産の上質のマコガレイを「万葉かれい」としてブランド化している漁師グループ「沿岸漁業研究会」が11日、試験的に捕ったカレイの品質を検査した。漁獲量が例年の半分以下と少ないことから、今シーズンは例年のように出荷日を決めず、まとまった量が確保でき次第競りに出すことを決めた。
研究会は2011年に設立。肉厚で状態の良い個体を厳選し水槽に入れて泥を吐かせることで泥臭さを消して風味を増し、12年からブランド魚として出荷している。
この日は手持知也会長(35)らが射水市八幡町(新湊)の鮮魚店「片口屋」に、体長30センチほどのカレイを持ち込んで品質をチェック。片口和也社長(38)が刺し身にさばいて同会員らが試食した。うま味や身の色、食感などは例年通りの良い仕上がりになっていた。今シーズンは400グラム以上の個体にタグを付けることも決めた。
新湊近海のマコガレイは夏にかけてさらに肉厚になり、味覚が向上する。手持会長は「今後の豊漁を願って漁に出たい」と話し、片口社長は「新湊ならではの夏の刺し身を提供したい」と意気込んだ。