佐久市のJR中込駅西側に広がる中込商店街で7月1日、恒例の「七夕まつり」が開かれる。今年は信州デスティネーションキャンペーン(DC)で小海線を走る観光列車「HIGHRAIL(ハイレール)1375」の出発式が同日、中込駅であり、同商店街は、出発式と一体にした企画などで例年以上に祭りを盛り上げようと意気込んでいる。
出発式に合わせた企画では、観光列車のスイーツ付き指定席乗車券と帰りの一般乗車券が、7組14人に当たる抽選会を予定。商店街で買い物や飲食をすると店舗でスタンプがもらえ、利用金額の合計が1375円以上の場合、抽選に応募できる。指定乗車券の乗車日は8月5〜7日で中込発小淵沢着の便になる。スタンプの台紙は同商店街の店舗やサングリモ中込で配布。応募はサングリモ中込で当日午後2時〜9時に受け付ける。
JR東日本長野支社が主催する出発式は午後2時から。祭りで使う中込駅前のステージを利用し、同市中込中学校吹奏楽部の演奏などがある。午後2時50分ごろには、駅南側の駐車場で小淵沢行きの観光列車に手を振り見送る県主催の企画もあり、飛び入り参加できる。駅で受け付けをすると、手を振る際に使える、県のPRキャラクター「アルクマ」の扇子がもらえる。
祭りに向けて、同商店街では既に、佐久市のゆるキャラ「佐久の鯉(こい)太郎ミニ君」などをかたどった七夕飾りや、同市中込小学校と同市佐久城山小学校の全校児童計約750人の短冊が飾り付けられている。当日は、駅前の旧ほんわ館で、小海線の写真やミニチュア電動模型「Nゲージ」などの展示もある。
中込商店会協同組合理事の浅川和之さん(39)は「出発式に来た観光客も地元の人も買い物や祭りを楽しんでもらい、再び中込に足を運ぶきっかけになればうれしい」と期待している。