金沢市にし茶屋街の芸(げい)妓(こ)衆の舞い初め奉納は3日、同市増泉2丁目の春日神社で営まれ、黒紋付きに身を包んだ芸妓衆が優雅な踊りで新春をことほいだ。
奉納は西料亭組合に加盟する茶屋が持ち回りで行っており、今年は「浅乃家」が担当した。純子さんと夕子さんが立方(たちかた)、ちえさんと仁美さんが地方を務めた。権禰宜(ごんねぎ)の田中正建さんが祝詞(のりと)を奏上し、立方2人が唄と三味線に合わせて踊りを披露した。
冷気が肌を刺す中、拝殿には初詣の参拝客ら約60人が集まり、あでやかな舞に拍手を送った。舞い初めを終え、夕子さんは「今年1年の無事を願った。すがすがしい気持ちになった」と笑みを浮かべた。