七尾市の青柏祭(せいはくさい)は4日、大きさ日本一を誇る山車(だし)「でか山」3台が同市山王町の大地主(おおとこぬし)神社に勢ぞろいし、大勢の見物客が迫力の光景に見入った。でか山は能登立国と神社創建の1300年を記念して再建された「弐ノ鳥居(にのとりい)」と共演し、節目を飾った。
3日夜からの鍛冶町(かじまち)の「宵山(よいやま)」に続いて、4日未明に府中町(ふちゅうまち)の「朝山(あさやま)」、朝には魚町(うおまち)の「本山(ほんやま)」がそれぞれ出された。一時、ひょうが降る荒天に見舞われたものの、市民らは「エンヤ、エンヤ」の掛け声で高さ12メートル、重さ20トンのでか山を曳き、通りは熱気であふれた。直角に方向転換する見せ場の「辻廻(つじまわ)し」が成功すると、見物客から拍手と歓声が沸き起こった。