外国クルーズ客船「MSCスプレンディダ」(13万8千トン)が8日、高岡市の伏木港に初寄港した。日本を含む33カ国の乗客3082人が来県し、世界文化遺産・五箇山合掌造り集落や国宝瑞龍寺などの観光地に繰り出した。同日の午後9時に出港した。
MSCスプレンディダは全長333メートル、乗客定員3274人のパナマ船籍。6日に横浜を出航し、午後0時半ごろ伏木港に到着した。この後は金沢、舞鶴、韓国・釜山、鹿児島、高知に寄港し、15日に横浜に戻る。
歓迎イベントでは、市消防艇「やまと」が放水し、県と県西部6市のマスコットキャラクターが集合。高岡第一学園附属第二幼稚園の年長児22人が踊りを披露した。万葉衣装を着た伏木高校生11人の出迎えで乗船客はツアーバスや無料シャトルバスで観光地へ向かった。
式典では、石井隆一知事が「富山県の多彩な魅力を体験してほしい」と歓迎の言葉を述べ、高橋正樹高岡市長、山本徹県議会副議長があいさつ。ラウロ・マレスカ船長がお礼を述べた。県と高岡市から記念品が贈られ、式典出席者や市民らが船内を見学した。
今後、伏木港には8月に日本最大のクルーズ客船「飛鳥II」(5万142トン)が寄港する予定になっている。