出土時を再現した「縄文のビーナス」の模型(手前)

出土時を再現した「縄文のビーナス」の模型(手前)

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国宝2土偶の出土を再現 浅間縄文ミュージアムで企画展

信濃毎日新聞(2018年6月26日)

 浅間縄文ミュージアム(御代田町)は8月31日まで、縄文土偶や土器の企画展「土の中からでてきたよ」を開いている。国宝土偶「縄文のビーナス」「仮面の女神」が出土した様子の再現模型などを主体に展示。県内外で出土した縄文土器など100点以上も並んでいる。

 約5千年前に作られたとされる「縄文のビーナス」は茅野市の棚畑(たなばたけ)遺跡から、約4千年前の「仮面の女神」は同市の中ッ原(なかっぱら)遺跡から出土。それぞれ土の中で横たわっているような状態で見つかった。模型は全体が約1メートル四方、高さ20~30センチで、同ミュージアムのスタッフが1人で制作した。発掘作業の際に周囲の土を取り払い、土偶の全身が現れた様子が原寸大で分かる。

 館長の堤隆さん(56)は「縄文時代は乳幼児の死亡率が高かったので、土偶は安産祈願のため妊婦をモチーフにすることが多い」と説明。土偶はこの他、栃木県の旧南那須町(現・那須烏山市)の荻ノ平遺跡から出土し、漫画「ちびまる子ちゃん」のキャラクターに似ていると名付けられた「ともぞう」の実物なども展示している。

 大人500円、小中学生、高校生300円。未就学児無料。月曜(祝日の場合は火曜)休館。8月は無休。問い合わせは同ミュージアム(電話0267・32・8922)へ。

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