県利賀芸術公園で24日から開かれる演劇の祭典「SCOTサマー・シーズン2018」に合わせ、南砺市の利賀国際キャンプ場で開かれる「天空と星空のシアターヴィレッジ」会場のおもてなし空間を充実させるため、都内などの大学生らが、デジタル加工技術でベンチやテーブル製作に取り組んでいる。
南砺市利賀地域を拠点に活動してきた慶応大牛島ゼミ利賀プロジェクト(トガプロ)と早稲田、東京大、米マサチューセッツ工科大の建築関係の学生ら計10人以上による共同作業。利賀地域の木材を用い、森林資源有効活用の狙いも込めた。
同市大島(平)の建設会社、長田組に導入されたデジタル工作加工機械を用いて、ベンチやテーブルを加工。ベンチの上にテーブルをつないでカウンターにしたり、ベンチに角度をつけて、座る人の適度な距離感を醸し出したりして、交流促進の雰囲気づくりを心掛けている。
この取り組みは、利賀地域を拠点に活動する一般社団法人ナントライフや川崎市の建築設計VUILDが企画・運営した。「シアターヴィレッジ」では、屋台村やカフェ、バーなどを設ける。