■ワイン・ジャム特産化へ一歩
南砺市福光地域の中山間地にある西太美地区の住民らでつくる「山ぶどう研究会」は2日、同市小二又(福光)のヤマブドウ畑で初めて収穫に取り組んだ。地域活性化を目指して栽培しており、ワインやジャムなどに加工して販売し、特産化につなげる。
地元に多く自生するヤマブドウを活性化の起爆剤にしようと、3年前に栽培を開始。約1ヘクタールの畑に317本の苗木を植え、2年間はその育成に取り組んできた。
この日は地元住民ら20人が初収穫に取り組み、熟した実をはさみで丁寧に刈り取った。収量は約150キロを見込んでおり、福井県のワイナリーに委託してワインを醸造するほか、住民らが手作りでジャムやゼリー、クッキーなどに加工する。
同会によると、ヤマブドウは一般的なブドウに比べてポリフェノールなど健康に良いとされる成分が多く含まれているという。苗木がさらに育てば1本当たり500キロの収量が見込めるとし、地元に整備予定のワイナリーでワインを醸造して、商品化できないか検討している。同会の山本隆一代表(69)は「初めての挑戦にわくわくしている。特産品として育てたい」と話した。