北陸を代表する菊花の祭典「南砺菊まつり」が3日、南砺市園芸植物園(同市柴田屋・福野)で開幕し、北陸菊花、南砺菊花両大会(北日本新聞社共催)出品作を中心とした約200種3万本の多彩な花で来場者を魅了した。11日まで。
今年は夏場の日照時間が長かったため、遮光ネットを用いるなどして花芽の成長を促進するなどの苦労を重ね、例年通りの出品数を確保できた。
ボリューム感たっぷりの厚物(あつもの)、ストローのような形をした花びらが繊細な風情を漂わせる管(くだ)物などが黄、白、紫色と鮮やかに咲き誇る。五重塔や日の丸の扇など多彩な造形物も注目を集めた。
開会式では、同まつり実行委員会の鍛治直弘委員長があいさつ。田中幹夫南砺市長が「平成最後の菊まつりを楽しんでほしい」と呼び掛け、橘慶一郎復興副大臣、山辺美嗣北陸菊花協会長も祝辞を述べした。川合声一市商工会長・観光協会長、才川昌一市議会議長、川田穣一名誉園長を加え、テープカットした。