ズワイガニの今シーズンの漁が6日、富山県以西の日本海で解禁された。射水市八幡町の新湊漁港で初競りがあり、冬の味覚の水揚げに漁港が活気づいた。
新湊漁協からは所属する底引き網漁船5隻が出港し、沖合約5キロ、水深約300メートルの地点で操業した。この日は風が強く予定より早く漁港に戻ったため、水揚げは例年より少なかった。
身が詰まって大きい雄は約500匹と前年の半分程度、「コウバコガニ」と呼ばれる雌は約300匹で、例年の4分の1ほどだった前年とほぼ同程度の水揚げだった。浜値は昨シーズンに比べ雄は7割高、雌は2割高となった。
大型の雄には質の良さを示すタグが付けられた。カニは県内の料理店や小売店に並ぶほか、首都圏や関西圏にも出荷される。
漁は年末年始がピークとなる。県内の漁期は雄が3月20日まで、雌が資源確保のため1月20日まで。