南砺市福野地域の年末の風物詩「歳(とし)の大市」が27日、同市福野地域中心部で行われ、来場者が正月用品などを買い求めた。
同市福野(上町)の通称「銀行四ツ角」周辺に模擬店などが並び、臼やきねなどの正月用品や餅、山菜などを販売。特産木綿・福野縞(じま)のネクタイ、バッグなど特徴的な製品を並べるコーナーもあった。
ただ、全体の出店数は例年より少なく、活力が低下する中心商店街の現状をうかがわせた。
雨が降る中、人出も例年より少なかったが、チャリティー募金を目的としたぜんざい提供の際には、長い列ができた。
福野地域では江戸初期の1650(慶安3)年の開町から「2」と「7」の付く日に朝市が開かれており、この大市で一年を締めくくる。