福井県福井市岡保地区で地酒造りに取り組む岡保まちづくり委員会酒造り部会は1月27日、同市次郎丸町の名水「岡の泉」で湧き水千リットルをくみ上げ、酒蔵に届けた。地元産のコシヒカリとともに2月上旬から仕込み、3月上旬に初搾りし会員らで味わう。
戦国時代の朝倉氏ゆかりの名水と、地区内にある県農業試験場で開発されたコシヒカリをまちづくりに生かそうと、同部会が2010年から始めた。名水にちなみ地酒も「岡の泉」と命名した。
この日はメンバー7人が活動。ひしゃくで湧き水をすくって20リットルのバケツに入れ、流れ作業で千リットル入りのタンクまで運んだ。吉田優一郎さん(67)は「地区の宝を使った、ここでしか造れないおいしい地酒。ぜひ一度飲んでみて」と話していた。
同市大和田町の舟木酒造で、湧き水約千リットルと地区産コシヒカリ約1200キロを使って醸造する。4合瓶2千本を製造予定。
地酒は「岡保の地酒を楽しむ会」の会員になると、春秋に2本ずつ計4本が届けられる。入会金は送料込みで8千円。