「ふくいシネマラボ」への来場を呼び掛ける広瀬汐理さん(右)と長田優輝さん=福井県福井市順化1丁目のメトロ劇場前

「ふくいシネマラボ」への来場を呼び掛ける広瀬汐理さん(右)と長田優輝さん=福井県福井市順化1丁目のメトロ劇場前

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福井の映画館未来探ろう アオッサで3日、講演やトーク

福井新聞(2019年2月1日)

 福井の映画館の未来を考えよう-。福井大生のプロジェクトチームが2月3日、福井県福井市のアオッサで「ふくいシネマラボ」を開く。福井出身のプロデューサー、地元の映画館主を招いた講演、参加者を交えたトークを通じ、地方の小さな映画館の在り方を考える。学生は「若者がいっそう映画館に足を運ぶきっかけになれば」と参加を呼び掛けている。

 同大国際地域学部の課題探求プロジェクト。福井市出身の映画プロデューサー渡邉一孝さんが手掛けた移民をテーマにした作品「僕の帰る場所」が、9日から市内で上映される。移民問題を学ぶ同学部の学生が作品に共感し、2、3年生13人がプレイベントとして企画した。

 市内では昨年9月、来館者の減少で老舗映画館「福井シネマ」が閉館したばかり。「僕の―」が上映されるのは、ミニシアター系の作品を多く上映する同市順化1丁目の映画館「メトロ劇場」。チームメンバーの半数はメトロ劇場で映画を見たことはなく、若者の映画離れが進み、シネマコンプレックス(複合映画館)が普及する中、小さな映画館の来館減という課題解決を探ることにした。

 3日正午から「僕の-」の制作過程写真や同館で上映された映画ポスターを展示。午後2時からは渡邉さんが「『僕の帰る場所』をメトロ劇場で公開する意義」、同館館主の根岸輝尚さんが「地域の中でメトロ劇場が果たす役割」と題し講演する。続いて講演者と参加者、福井大生によるトークセッションで、地方都市の映画文化の在り方を自由に話し合う。参加無料、申し込み不要。

 長田優輝さん(20)は、周囲の学生は映画館に行くことは少なくても、スマホ、パソコンなどで鑑賞しているとして「映画に魅力があるのは確か」。メトロ劇場に対して"本当の映画好きが集まる場所"というイメージを持つ広瀬汐理さん(21)は「メトロ劇場は地域で大切にされ生き残ってきた。未来に残していきたい」と、自分たちが同館を訪れるきっかけにもなればと考えている。

 問い合わせは同学部支援室=電話0776(27)9936。

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